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Made in kyoto, japan
遮光さえできていれば、あとはガラスに像を結像さえさせれば撮影できるということが最初のプロトタイプで確認できました。
最初のプロトタイプでは「制作方法として3Dプリンターを使うことは妥当か」どうかを判断するために操作性を無視して制作していた部分が多くありました。
このプロトタイプでは、湿板カメラの設計において肝となる部分を洗い出すために既存の大判カメラを参考にして、ガラスのホルダーを含めレンズ以外のすべての部分を制作してみることにしました。ピント調整には伝統的なラック・ピニオン機構ではなく、デジファブ機器にはお馴染みの送りねじとシャフトを使った機構を採用しました。
制作の上で問題となったのはやはり蛇腹です。遮光性がありどんな方向にも伸縮できて圧縮させると体積が非常に小さくなる蛇腹は大判カメラには欠かせない存在です。ただし製作には多くの手作業が必要となりました。レーザーカッターや3Dプリンタを駆使して簡単につくれないか検討しましたが、いずれにせよ多くの手作業が発生することに変わりはありませんでした。
また、このプロトタイプでは内部にパーマセルテープを貼らず素材だけで遮光ができるかを試すためにフィラメントの色は黒にしました。
大判カメラの設計は、遮光性と伸縮性がある筒を使っていかにレンズとガラス(フィルム)を繋げるかという非常にシンプルな課題であることを実感しました。
そしてその解答として、蛇腹が何十年にも渡って採用され続けてきた理由もわかりました。
試作コンセプト
Prototype2
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