Made in kyoto, japan
Shippan Redesign Project
およそ170年前に発明された湿板写真。優美な撮影プロセスと、仕上がったものを
手に取った時の感覚は、現代の何物にも置き換えることのできない贅沢なものです。
その湿板写真を現代版に再設計するプロジェクトです。

湿板写真が現代の写真文化になることを目指します。そのためには、湿板写真を知ってもらい、体験してもらい、所有してもらい、さらにはプレイヤーとして作り手になってもらう人を増やしていかなければなりません。一緒に現代版の湿板写真を作りましょう。

再設計の定義
湿板文化をつくる準備
「技術の習得」「道具の調達」この二つが揃わなければ、湿板写真プレイヤーを増やすことはできません。私たちはこれらを提供する準備をしています。技術に関してはワークショップの開催を、道具については安定供給できるシステムを構築をします。

道具の重要性
当時の湿板写真の道具は博物館にあります。今、湿板写真を始めようとすると、専用でないものをオークションなどで買って改造するしかありません。また、暗室用品や周辺のパーツ なども、代用品を探したり、一から作る必要があります。湿板写真の道具はすでに失われているのです。道具がなくなると、技術も失われてしまいます。現代の道具を用意することは、現代の湿板写真を作る第一歩。私たちは、道具の中でも、作ったり揃えたりするのが難しいカメラを作ることにしました。

デジタル時代の物づくり
もともと湿板写真のカメラは、職人の手によって木と金属で作られていました。その精巧な作りは、再現や修復が困難です。私たちは、当時のものをそのまま再現するのではなく、現代の技術に最適化したカメラを作ります。それは、設計から出力までをデジタル技術によって作られた、再現性とメンテナンス性の高い、新しい湿板カメラです。

未来へ届ける
150年以上も前の写真を見ると、ハッとして見入ってしまします。それと同じように、きっと100年以上たった未来の人も、2021年の写真を見て、何か思うことがあるはず。そんな未来に届けるプロジェクト。まずは、現代の湿板写真を作ります。
